2010年07月03日

ノグソフィアを経て

先月のノグソフィア、参加者の一人から実践した!という報告をいただきました。
かなりのディープインパクトがあったようです。

何事も実践することが一番大事ですよね。
以下に引用させてもらいます。


>>

(イベントの感想)
ノグソフィアは心に響くお話でした。
今後の自分の生き方にも影響するかもしれません。(30代男性)


(コラム)

『自然へのお返し』

今年の3月から、休耕農地を借り、週に1回ほどのペースで通っています。
当初から自然農的な方法で野菜作りをしたいと考え、人が加える管理は最小限にして、自然の力を最大限に利用するような工夫をしています。

もっとも、かなり広い畑なので、週1回では、堆肥作りや耕起などの手間のかかる有機農法はできません。
虫に食べられ、草に覆いかぶされてしまった野菜は多いのですが、中には元気に育ちつつある野菜もあります。

この畑の周辺には小さな森があり、オオタカを始めとして多様な鳥や動物が住み、豊かな生態系を作っています。
畑にも、イタチ、ウサギが出没するらしく、所々に糞が落ちていて、それが畑に栄養を与えてくれているようです。

さて、先日、糞土師こと伊沢正名氏の講演会を聞く機会がありました。
野糞歴37年、21世紀に入ってから一度もトイレでウンコをしていないという人物です。
人間は、自然界が生み出してくれる命を頂くことによって、生活を営むことができています。
その私達が、自然界にお返しできる唯一のプレゼントが、うんこなのだそうです。
しかし、下水が発達した現代、人間の排泄物は自然に返されることなく、膨大なコストとエネルギーを費やして焼却処理されています。

私も、今までほとんど疑問を抱くことなく、水洗トイレでうんこをしてきましたが、伊沢さんの話を聞いてから、トイレを使うことに罪悪感を感じるようになりました。
こんな地球環境に悪い習慣は、変えて行かねばなりません。
私は、海岸や山でキャンプすることが多く、既に野糞の経験は豊富でしたが、日常では野糞をしたことはありませんでした。
そこで先日、畑作業をした日に、伊沢さんの「正しい野糞の仕方」を参考に、初めて意識的に野糞を実行することにしました。

早朝、畑でパンの朝食を食べて、お腹が動き出したところで、畑の近くの森へ向かいます。
森へ通じる小道では、手頃な大きさの雑草の葉を採取しておきます。
森の中に入り、開けた場所を見つけたら、地面に10cm程度の穴を掘ります。
そして、鳥のさえずりや、股の間を吹き抜ける風を感じながら、大地へとプレゼントを贈ります。

野糞とはいえ、清潔快適にしたいので、私はチューブ付きのプラスチック容器(洗浄瓶)で洗っています。
仕上げは、先程採取してきた葉っぱで、水の拭き取りをします。
トイレットペーパーよりもひんやりして、裏に産毛が生えている葉っぱなど、恍惚となるほど気持ちいい拭き心地でした。

最後は軽く土をかけ、木の枝を3本挿して上部で束ね、三角の目印を作っておきます。
これによって、同じ場所にしてしまうことを防ぎ、あとで経過を観察することもできるのだそうです。

こうして、初めて意識的に野糞をした後、自分も地球の生態系の一部になれたことに、この上ない喜びが湧きあがってきました。
ぜひこれからも、この習慣を続けたいものだと思っています。


>>>引用ここまで>>

Great!!


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Posted by tkl  at 22:48 │Comments(0)ノグソフィア

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